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茨生人図鑑12月、開催しました!

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茨生人図鑑12月、開催しました!

12月16日(火)に開催した茨生人図鑑。
今回は、異なる立場から茨木と関わってきた3人が登壇し、それぞれの視点で「人とまちの関係性」について語ってくださいました。

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最初の登壇者は、総合心理学部教授の川野健治さん。

大学教員として、長年にわたり茨木のまちと関わってきた川野さん。
トークでは「大学生と地域の関係性」を軸に、茨木というまちが持つ可能性について語りました。
地域には「風・木・水・土」という4つのリーダーシップがあるという考え方を紹介。
その中で大学生は4年間まちに滞在しながらも少しずつ入れ替わり、常に“誰かがここにいる”というとてもユニークな存在。そして、未来に向けて大きな可能性を秘めている…と言います。
6つもの大学キャンパスを持つ茨木だからこそ、学生とまちを結びつけていく取り組みは面白いのではないか、と考えたそうです。

後半では、地域通貨「いばくるコイン」の取り組みについても紹介がありました。
損か得かではなく、「交換することでお互いがうれしくなる関係」が生まれていく。そのプロセスこそが、面白さではないかと語ります。
そんな日常の中のつながりを育てたいという思いが伝えられました。
学生と市民が出会い、関わり、何かが少しずつ残っていく。
その積み重ねが、まちの未来を形づくっていく。
川野さんの言葉から、茨木のこれからを考えるヒントが数多く詰まった時間でした。

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2人目の登壇者は、消防士の道内拓真さん。

茨木で生まれ育ち、野球少年として夢を追いかけてきた道内さん。
そして「誰かの役に立ちたい」という思いから、消防士という仕事を選びます。

順調に見えたその道の途中で、訓練中の事故という大きな転機が訪れました。
はしごからの転落事故により意識不明となり、2か月間働けなくなった経験。
その中で初めて、「消防だけが自分のすべてではない」「仕事以外のことも知りたい」と感じた
といいます。

やりたいことが明確にある人は、実は多くない。自分自身もそうだった——。
だからこそ行き着いた答えが、「やりたいことを探すより、今できることをやってみる」ということ。
その一歩として飛び込んだのが、茨木青年会議所(JC)でした。

公務員としては珍しい立場で地域活動に関わり、茨木フェスティバルをはじめとしたさまざまなイベントを通して、人の笑顔や喜ぶ姿に触れる中で「まちのために動く面白さ」を実感していきます。
仕事も、地域活動も、そして子どもとの時間も。すべてを抱えながらも「今、自分は充実している」と語る道内さん。
その姿は、やりたいことが明確でなくても一歩踏み出していいのだと、そっと背中を押してくれるのではないでしょうか。
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最後の登壇者は、元茨木市職員の黒葛原誠さん。

18年間にわたり、茨木市役所でまちづくりに携わってきた黒葛原さん。
建設部で道路管理や土地の境界確定などの業務を経験したのち、都市整備部にて中心市街地活性化の担当へ。
JR茨木駅の再整備や、バス会社と連携したバリアフリー化の推進。
さらに、民間の人々と関わりながら「公共空間を“使う”」という新たな挑戦にも取り組んできました。

茨木フェスティバルなどの大きなイベントは以前から行われていたが、それが日常的なにぎわいにつながっていないのではないか――。
そんな問題意識から社会実験として始まった公共空間活用。
今でこそ公共空間の活用は各地で進みつつありますが当時はまだ少なく、いばらきスカイパレットも当初は人がまばらだったたものの、継続することで次第に活用の形が見えてきたといいます。

「続けるためには、きちんと儲けること」
「地域でお金を回すこと」

その大切さに、行政の立場から向き合ってきました。
人口減少時代の中、まちづくりとは「活動する人と場所を育てること」。
まちは“いきもの”であり、時代に合わせて変化していくものだからこそ、一気につくり込むのではなく、社会の変化に耐えられる“余白”を残すことが大事だと語ります。

市の職員という肩書きを離れた今も、その視点は変わらず、まちと人の未来を見つめ続けています。
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大学生という存在がまちに残すもの。
地域と関わることで広がる人生の選択肢。
そして、行政の立場から公共空間と経済、継続の大切さに向き合ってきた経験。
立場も歩んできた道も違う3人の話に共通していたのは、
「まちは、誰かが関わり続けることで育っていく」という視点
でした。

大きなことを一気に成し遂げなくてもいい。
今いる場所で、今できる関わり方を重ねていくこと。
学生と市民、働く人、行政。
それぞれの小さな関わりが重なり合い、気づけば日常の中にまちの未来の芽が生まれていく。

「まちづくりは特別な人だけのものではない」
そんな気づきを与えてくれる時間でした。

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