2026.5.20
お知らせ
茨“生”人図鑑
いばなかBASE
茨生人図鑑4月、開催しました!
人は“誰と出会うか”で変わる。
でも本当に人生を動かすのは、誰かのすごい話そのものより、その言葉に触れた時に自分の中に生まれた感情なのかもしれません。

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4月24日(金)の茨生人図鑑。
1人目の登壇者は、AIアドバイザー 吉永安智さん。

音楽ディレクターや会社経営を経て、現在はAI事業やデジタルクローン開発など、多方面で活動されています。
今回のお話では、AIによって社会や仕事がどう変わっていくのか、そしてAIを“人を支える存在”としてどう活用できるのかについて語ってくださいました。
印象的だったのは、吉永さん自身の「本人訴訟」の経験。
「弁護士がいないと裁判はできないと思っている人が多い。でも実は、自分でもできるんです」
吉永さん自身も本人訴訟を経験し、 同じような立場の人を支えるため、サポート事業を立ち上げたそうです。
その中で、AIが本人訴訟の整理や文章作成などに活用できることに気づき、実際に導入したところ大きな反響を呼び、新聞にも取り上げられるなど注目を集めました。
一方で、様々な議論も生まれたといいます。
会場の関心を集めたのが、「デジタルクローン」の話。
AI上に“もう一人の自分”を再現し、自分自身と対話することで、自分でも気づいていなかった感情や価値観、本当に望んでいることに気づいていく——そんな可能性について語られました。
参加者からは、教育や若者支援、発達特性との向き合い方など、さまざまな視点から質問も。
「人には相談しづらいことでも、自分自身になら話せることがある」という言葉に、深くうなずく場面もありました。
AIというと、“便利な道具”や“仕事を奪うもの”として語られることも多い中で、吉永さんのお話からは、“人を理解するための技術”としての可能性を感じました。
技術のお話でありながらも、とても人間味のあるお話でした。
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2人目の登壇者は、ネパール食堂「バルピパル」のラワット バン バハドゥルさん。
(Instagramはこちら)

この日のお話からは、「美味しい」の裏側にある、“生き方”そのものを感じられました。
ネパールの山の中にある村で、電気も水道もない環境、自分たちで米や野菜、豆、芋などを育て、動物を育て、蜂蜜を採り…
そんな暮らしが当たり前だったラワットさん。
2012年に来日し、スーパーやコンビニで買ったものを食べた時、「野菜の味がしない」「おにぎりに味がない」と衝撃を受けたそうです。
だからこそ今、お店で使う野菜を自ら育て、スパイスも毎回調合し、“あたりまえ”を丁寧に積み重ねながら料理を作っています。
「こだわり」というより、“元々の暮らしを取り戻している感覚”。
その言葉がとても印象的でした。
「トマトがどう育つか」「牛乳がどうできるか」を知らない子が周りで多く、土を触りながら色々やってみたら楽しいかなという想いから畑もスタート。
朝5時から畑に行き、その後お店へ向かう日々。
「これからも続けたい」と話されていました。
また、よくある“日本風アレンジ”ではなく、ネパールで食べられているそのままの料理で提供していることも、共感を集めていました。
食べることは、生きること。
そんな原点を改めて感じさせてくれる、あたたかい時間になりました。
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3人目の登壇者は、「よってこか」代表 田中佳子さん。
(Instagramはこちら)

茨木で生まれ育ち、小学校教員として子どもたちや保護者と向き合い、自身も4人の子育て中のママとして感じてきた想いをまっすぐな言葉で届けてくれました。
「夢ってありますか?」
その問いに込められていたのは、“大人が自分らしく楽しんで生きること”の大切さ。
やりたいことに挑戦する。
好きなことを好きと言える。
そんな大人たちの姿を見て育つからこそ、子どもたちは「夢を持つって素敵なんだ」と感じられる。
だからこそ、「ママが笑顔でいられる場所」を大切にしたいと話します。
教員時代、子育てに悩む保護者に十分寄り添えなかった悔しさ。
そして自身も、出産後に抱えていた孤独や不安。
そんな経験から生まれたのが、「よってこか」という活動です。
「ママが笑顔になれるには、どうしたらいいんだろう?」
そう考えた時に気づいたのは、“ほっとできる場所”の大切さでした。
お気に入りのカフェで「大変だったよね」と声をかけてもらえたことで、救われたことがあった…と話す田中さん。
最初は自分で居場所を作ろうと思った。
でも、茨木にはすでに素敵なお店や人がたくさんある。
だから、“ちょっとよってこか”と思える場所を私たちが伝えていきたい。
そんな想いが、「よってこか」という名前にもつながっています。
「茨木市を、北摂NO.1の子育てが楽しいまちへ」
その言葉には、“大人が楽しそうに生きる姿こそ、子どもたちへの最高の贈り物”という願いが込められています。
立場を越えて「地域で子育てをする」ことの意味をみつめなおす、温かさに満ちた時間となりました。
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立場も、活動も、扱うテーマも違う3人。
それでも共通していたのは、「目の前の誰かを大切にしたい」という想いでした。
それぞれの話を通して、“豊かに生きること”について、改めて考えるきっかけをもらったように感じます。
次回もお楽しみに!

