会社概要

会社名 FICベース株式会社(フィックベース)
代表者 加藤 眞一
住所 大阪府茨木市元町3-39
電話番号 072-697-9469
設立 令和元年8月29日
資本金 1,000万円

設立経緯


本市の中心市街地については、人口や商業の現状から主な課題として、「商業機能の衰退」、「人口増加が中心市街地の賑わいにつながっていない」、「市民活動の場が不足している」ことなどがあり、「魅力ある商業機能、居心地の良い空間」を求められていると分析し、茨木市中心市街地活性化協議会において議論を重ねてきた。


これらの課題を解決するためには、市民の多様なニーズに応える質の商業を誘致することや滞在・活動できる居心地の良い空間を創出することが必要であるが、これらは、公平性・中立性が求められる市や収益性が求められる純粋な民間企業では、担い手になることが困難であることから、中心市街地の活性化に寄与する事業に取り組む組織となる「まちづくり会社」が必要であるということを協議会において共有し、茨木市及び協議会の構成員が中心となってまちづくり会社を設立することとなった。

令和5年度 FICベース株式会社事業報告

事業期間

令和5年4月1日(土)~令和6年3月31日(日)

事業目的

良好な市街地を形成することを目的に、まちづくりの推進を図る事業に取り組む。

実施事業

【事業名1】道路空間活用事業

事業場所

JR茨木駅東口2階デッキ(いばらきスカイパレット) 

事業概要

道路の占用の特例を活用し、FICベース株式会社が駅前広場の占用許可を得て、市⺠の利便増進施設(オープンカフェ等)を整備し、市の拠点である駅前の顔としてふさわしい設えに整え、居心地が良く、ゆったりと過ごせる空間を創出する。
休憩や駅周辺での待ち合わせのスペースとして多くの方が利用される。さらに、スカイパレットの広場エリアを活用し月に1回程度のマルシェを開催。
茨木市の物産をはじめクリエイターの作品等の販売、そして、パフォーマンスエリアでの演奏やダンスの披露によりJR利用者はじめ市内外の皆さまに楽しさやワクワク感を提供する。

実施概要

中心市街地の活性化に関する法律に基づく道路占用の特例許可により、JR茨木駅東口2階デッキ(いばらきスカイパレット)の広場部分を占用し、コンテナ型のカフェをオープンさせて本格的な運用を開始する。
1年を通しての営業、利用客の動向を探っていく。
また、広場エリアにおいてテント、テーブルを設置し9店舗以内でマルシェを開催。
パフォーマンスエリアでの出演者のパフォーマンスと合わせ道路空間にこれまでにないにぎわいをもたらす。

実施内容

4月1日~3月31日
「ミルクスタンドカフェ エル」令和5年3月のオープンから運営面、設備面での充実を図りながら通年での営業に向けてスタートする。

4月2日
「第1回えきまえマルシェ」募集要項を作成し出店者に声かけを開始する。
当初はFIC関係者の紹介等で依頼するなどで募集。

4月5日
「ミルクスタンドカフェ エル」の宣伝のため、J-COM関西の番組「居酒屋礼二」(中川家礼二氏司会番組)にエルの原田絵理氏と出演する。

4月20日~27日
「第1回えきまえマルシェ」の申請書類を作成し関係機関に提出し許可を得る。
申請書類は出店者やテントの配置などを正確に記しイベント毎に作成して提出する。
出店者募集、出店要項作成、チラシ作成・配布、SNS等PR          

5月13日
「第1回えきまえマルシェ」開催。
4店舗の出店者。レンタル屋台(ロカコプロジェクト仕様)でのブース設営。

7月8日
「第2回えきまえマルシェ」開催。
テントを購入しての初開催。夏のスイーツ特集として5店舗を誘致した。
J-COM取材あり。

9月9日
「第3回えきまえマルシェ」開催。
7店舗の出店。阪急本通商店街にオープンしたばかりの「イバスク」が初参加。
パフォーマンスエリアを設け、演奏やダンスの同時開催イベントとしていく。

10月14日
「第4回えきまえマルシェ」開催。

11月26日
「第5回えきまえマルシェ」開催。
アルコール販売の社会実験を行なう。
ハンドメイドクリエイターが初出店、8店舗の参加。
おにクルオープンに合わせて日曜日の開催。

12月23日
「第6回えきまえマルシェ」開催。8店舗の出店。

3月9日
「第7回えきまえマルシェ」開催。
公募による募集を行う。8店舗の内クリエイター5店舗の出店。
パフォーマンスエリアに立命館大アカペラサークル初登場。
J-COMにて取材あり。

オープン初日にお客さんでにぎわう「ミルクスタンドカフェ エル」
オープン初日にお客さんでにぎわう「ミルクスタンドカフェ エル」
えきまえマルシェの様子
スカイパレットに新たなにぎわいをもたらす「えきまえマルシェ」
「居酒屋礼二」(J-COM関西)に出演し礼二と並ぶFIC社員
「居酒屋礼二」(J-COM関西)に出演。「エル」と「FICベース」のアピール

事業名2】クリエイターズマーケット整備事業

事業場所

omo café+c(本町6-10)、FICベース1階交流スペース(元町3-39)、IBALAB@広場、元茨木川緑地ほか 

事業概要

ハンドメイドクリエイターズのマーケットなど、市⺠ニーズに沿った店舗を誘致するとともに、空き店舗等を活用した施設を整備し、魅力的な商業空間を創出する。
新たな価値が生まれる場として、他では得られない、ここにしかないものを創出する。

実施概要

omo café+cでは、ハンドメイドクリエイターにカフェのにぎわいの一環として出店してもらい来客者との交流をはかる。
また、それらクリエイターを茨木に集結した「茨木蚤の市」では出店者も来場者もともに茨木の文化的な空気を感じながら楽しい時間を過ごしてもらう。
あわせて、クリエイターが集うマルシェや商店街や地域の方々の寄りあう場所として阪急本通商店街のFICベース新事務所1階に交流スペースをオープンさせ、茨木十日戎にあわせ「えべっさんDEマルシェ」を開催。
令和6年5月までをトライアル期間とし、多様な活動ができる場として提供。

実施内容

4月1日~9月25日
omo café+cの茨木市北部の野菜販と、見山の郷商品を取り扱い定例化に向けて実験的に継続販売を行なう。

4月13日
omo café+cの蔵と庭を活用し「ミワリマルシェ」を開催。
クリエイター主催によるイベントとして、FICベース監修のもと12店舗ほどを集めて開催。

6月15日~30日
「茨木蚤の市2023」FICベースwithるらるマーケットを企画。
募集要項作成、会場下見、区画・出店場所等検討。                  

7月1日~8月20日
出店者募集告知、出店希望者審査、出店料振込確認、区画詳細図作成、会場近隣挨拶、運営スタッフ依頼、SNSでの告知、ポスター制作依頼、会場準備等。

11月4日
「茨木蚤の市2023」開催。来場者数約8,000人。

12月1日~3月
FICベースの新事務所1階に「交流スペース」がオープン。
トライアル価格でのレンタル開始。

12月1日~12月20日
「えべっさんDEマルシェ」出店者募集、企画立案、要項作成、チラシ作成等本番に向け準備。

1月9日~10日
阪急本通商店街のFICベース新事務所1階にて「えべっさんDEマルシェ」開催。

2月10日
阪急本通商店街のFICベース新事務所1階にて「ふぃっくdeまるしぇ」開催。

いばきた野菜と見山の郷の商品が並ぶomo café+c のエントランス
いばきた野菜と見山の郷の商品が並ぶomo café+c のエントランス
omo café+cの「ミワリマルシェ」に集ったクリエイターの皆さん
omo café+cの「ミワリマルシェ」に集ったクリエイターの皆さん(写真掲載了解済み)
「茨木蚤の市2023」でにぎわうリニューアルされた元茨木川緑地
「茨木蚤の市2023」でにぎわうリニューアルされた元茨木川緑地
「茨木蚤の市2023」の様子
「茨木蚤の市2023」は元茨木川緑地北側、南側とIBALAB@広場で開催
FICベース新事務所1階で開催の「えべっさんDEマルシェ」
FICベース新事務所1階で開催の「えべっさんDEマルシェ」
「えべっさんDEマルシェ」に参加したクリエイターの皆さん
「えべっさんDEマルシェ」に参加したクリエイターの皆さん(写真掲載了解済み)
クリエイタースペース出展状況(omo café+c)
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
7件5件6件8件4件5件3件12件4件2件1件1件58件
交流スペース(FICベース新事務所1階)使用状況
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
12件14件26件

【事業名3】商店街にぎわい空間整備事業

事業場所

元町3-39「交流スペース」、本町6-10物件「omo café+c」 

事業概要

子育てがいち段落した女性や、小さなお子さんのいる女性等が、居心地の良い空間でランチを楽しめる場の設置が望まれているエリアにオープンした「omo café+c」を活用し、商店街に新たな来街者層を呼び込む。

実施概要

本町商店街にて空き家となっていた古民家を改修し、カフェとクリエイタースペースの複合施設omo café+cの1周年を迎える。本町の人気カフェとして定着しつつある中、クリエイタースペースの充実も促進。
また、イベント会場としての活用や、市内大学のフィールドワークなど商店街来街機会の創出につながる取組を行った。

実施内容

5月13日
omo café+cが1周年を迎える。
FICベースのホームページに祝1周年の感謝を掲載する。

10月4日~5日
追手門学院大学地域創造学部中井先生の授業でレクチャー。
茨木市の在郷町や古民家の再生によるomo café+cの事業について話す。
さらに在郷町のフィールドワークの提案をする。

10月12日
追手門学院大学中井ゼミの学生と、阪急本通商店街はじめ在郷町周辺を探索する。

10月20日
ジャズクラッシックフェステイバル会場としてomo café+c内での演奏を企画。
前日仕込み、リハーサルを行う。

10月21日~
omo café+cでの本番には多数の来店者が訪れ演奏を楽しんだ。

事業名4店舗誘致事業

事業場所

本町、元町 ほか

事業概要

クリエイターズマーケット整備事業等の実績により、不動産オーナーから依頼を受け、空き店舗等を市⺠に喜んでもらえる商業機能に更新し、魅力的な商空間を創出する。

事業概要

中心市街地での古民家やテナントへの意識を持ち、魅力的な物件の情報を早い段階で収集する。
不動産店の協力、オーナーへの直接交渉などで物件を開拓する。        

実施内容

7月13日
福嶋屋・川本本店(上泉町6-29)を定期的に訪問し関係性を継続。
定期開催のイベント等に参加。

商店街にある古く貴重な建物
貴重な建造物を残していく道筋を考えていきたい
スパイスカレー
福嶋屋で月に数回開催されるスパイスカレーのカフェと演奏会のイベント

事業名5】その他の事業

事業場所

特定の場所ではない事業

事業概要

事業の実施概要等の情報発信による FICベース株式会社の広報、市⺠ニーズ・店舗賃料・空店情報等の調査などに取り組む。

事業概要

まちづくり会社の役割を広く市民に認識してもらうことを旨として、FICベースの活動をアピールする。
多様な活動をする方々や団体とつながっていくことでまちづくり会社の役割や方向性を謙虚に学んでいく。

実施内容

4月26日
えきまえマルシェ等の開催にあたり、道路空間でのマルシェ事例として大東市の「大東ズンチャッチャ夜市」を視察。

7月11日
立命館大学政策科学部森先生の担当する学生による研究発表に立ち会う。
まちづくり会社とFICベースについての考察もみられた。

9月25日
中小機構の発案によるタウンミーティングを開催。
市内外の大学生と共に商店街を歩き活性化の為のアイデアを出し合う。

11月6日
愛知県大府商工会議所メンバーとの意見交換会。
まちづくり会社FICベース並びに阪急本通商店街、在郷町を視察。

1月21日
えきまえマルシェのパフォーマンスに積極的に協力してくれている「スタジオルノア」のダンス発表会に招かれ、FICベースとして感謝の意を表す。(ローズWAMにて)

 

JR住道駅前の「ズンチャッチャ夜市」
JR住道駅前の「ズンチャッチャ夜市」は駅前の道路空間に多数の屋台が出店
FICベース新事務所オープン前のタウンミーティングの様子
FICベース新事務所オープン前にタウンミーティングを開催
愛知県大府商工会議所の皆さんが、FICベースの新拠点を視察する様子
愛知県大府商工会議所の皆さんが、FICベースの新拠点を視察

その他、SNSでのPRとしてインスタグラムを活用。
「FICタイムズ」というタイトルで毎週生配信を行い、クリエイターや商店街関係者、FICベースとつながった方々の反応が日に日に増していった。
えきまえマルシェや拠点でのライブを現場からの生配信しイベントへの注目度を高めた。
今後とも動画配信は定期的に行いFICベースの活動を多くの方々に広めていく。

さらに、FICベースとつながった方々、出店者や拠点・交流スペースの利用者との信頼関係を強くする媒体としてインスタグラムやホームページのブログ、まちっと北摂(サンケイリビング新聞)などの投稿、出稿を安定的に供給していく。

主要な営業所の状況(令和6年3月31日現在)

本社

大阪府茨木市元町3-39

取引銀行

株式会社関西みらい銀行

従業員の状況

10名(非常勤役員7名、監査役1名、正社員1名、非正規常勤1名、非常勤社員2名)

氏名役職/担当
加藤 眞一代表取締役
笹井 直木取締役/人事・財務・総務担当
秋元 隆二取締役/行政等関係機関・補助金調整
山本 博史取締役/事業担当
合田 友博取締役/広報担当
小阪 武司取締役/事業担当
殿村 昌弘取締役/人事・財務・総務担当
仲 猛夫監査役

株式の状況

発行可能株式総数

4,000株

発行済の株式総数

1,000株

株主数

9名

株主名持株数持株比率
茨木商工会議所220株22%
茨木市220株22%
株式会社大和測量設計事務所150株15%
学校法人追手門学院100株10%
ゴウダ株式会社80株8%
株式会社エスパス80株8%
小阪設備工業株式会社50株5%
有限会社殿村50株5%
株式会社アイ・ビー・エス50株5%